私本田哲也も今回の会議で少し講演させて頂きましたが、予定の半分も話せませんでした。
実はここでとても大切な提案を皆にしたからです。
その提案とは、一種鑑定に最低限必要な知識を養う事、そして日本の刀屋に実際に行って(入店して)嫌われない為の最低限の作法、つまり刀の取り扱いについての為の試験などを儲け、最低限必要とされるレベルを一番下に置き、上に向かってどんどんレベルを上げていき、各テストに合格すると、例えば柔道や剣道の様な段を与えられ、証明用のバッジなどを、授与される仕組みを作らないか、との提案でした。
これの説明に結構時間をとられ、しかし皆面白い、との事で、私と会長のマッシモ・ロッシ氏などと共に問題を作り上げていく事になりました。
ここで簡単に提案した試験、仮に「目利き試験」としましょう、それについて少しご説明致します。
上にも簡単に説明している通り、まず刀の抜き方、収め方、更に言えばそれ以前に刀を受け取った時に一礼する事も試験の項目とし、まず最低限刀の鑑定に必要な事を試験に課し、それに合格すると、バッジの様な、とにかく初段に合格、とします。
そして、更に上を目指す為、例えばこれも最低限の刀の見所の刀の種類、波紋とは、各部名称から始まり、少しづつカテゴライズしていき、段数が上がれば上がるほど難しい問題となります。
名称はもとより、流派の説明、そして刀匠の説明、伝説として最低限知っておくべき刀、太刀の説明、実際に使用した人物など、どんどん難しくなります。
こうする事によって、まず自分の好きだった刀の見方が変わってくることと思われます。
そしてどんどん刀に対する見聞が深くなるわけですから、更に刀の事が面白くなってくる事は明白です。
刀の知識が深まる事で勉強欲なども加速してくるでしょうから、ヨーロッパ内におけるイタリア人の見識の高さ、深さは恐らく他の国々に良い意味で多大な影響を与えるでしょう。
例えばドイツ、フランス、更にはイギリスと言った刀先進国の青い目をした鑑定家達も更に勉学に勤しむ事と思われます。
その結果ヨーロッパ内で更に日本刀に熱が加わり、合同の講演、勉強会、刀の鑑定会、会議と言ったものが催されれば、世界に対し、日本刀の美術としての地位の足がかりとなるでしょう。
「目利き試験」の実施にあたり、まず、我々イタリア側の、自発的な試験とさせていただきます。
しかしここで編纂され、実際に出された問題などは、日本美術刀剣保存協会などにも提示させて頂きますが、日刀保のみでなく、日本を代表する様な立派な刀剣店様に対しても連絡を入れておき、店における外人の振る舞いに対し、要らぬ心配の無いように配慮する事が出来ると思います。
刀剣店様への連絡は、すべての刀剣店様を対象とし、この本田哲也がINTK代表の代筆として連絡致します。
その折、「目利き試験」の各段のテスト問題も連絡致します。
上記の通りです。
簡単ながらざっと流して説明してありますので少し乱暴に書いてある部分もあると思いますが、何か問題、危惧される事、など、どんな事でも結構ですのでこれを読んでご心配される方、疑問に思われる方などは是非ご一報頂けましたら幸いです。
美術日本刀の未来の為にも宜しくご指南頂けましたら幸いです。
*尚、私の講演そのものもビデオに納めてあります。当然イタリア語で話したり、説明してありますが、ドモリあり、説明している最中にソコを掻いていたり、恐ろしく恥ずかしいビデオなので掲載は控えさせていただきましたが、資料としてデータは残してあります。
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